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渋谷の人。

助監督の鈴木です。
大学の先輩であるキムさんが声をかけて下さり、この映画に携わることができました。この場をお借りしまして本当に感謝しています。
私は東京を夢見る人の街松戸で育ちました。(地方から出てきた駆け出しの俳優や芸人がよく住むんだそうです)
高校2年生のときに初めて渋谷の街を歩きました。憧れの街の道路には、どこからか来た人が溢れていました。彼らはその間をスイスイ歩いていました。私は呑まれてしまって、うまく歩けませんでした。
大学生になり、都内に出ることが増えて渋谷にも沢山行くようになりました。いつのまにか、高2の時に見た渋谷の人たちと同じようにスイスイ歩いていました。おそらく私も"渋谷"の一部になったのでしょう。
2013年の大晦日も渋谷はいつも通り他所から来た人が、いつもにも増して溢れていました。渋谷に住んでる人ではなく"渋谷"を作ってる人たち。…いつも思うのですがハチ公改札なんであんなに狭いんでしょう。
まあそれは置いておいて。私も"渋谷"の一部として渋谷で年越しをしました。
その季節独特の匂いというのがあると思うのですが、毎年感じる大晦日の匂いがしませんでした。
めちゃくちゃ好きな音楽を聞くとそれ以外の感覚が消えるような。サッカーで応援しているチームの得点で観客が歓声をあげたような。
そういうとてつもない高揚感に包まれたせいで匂いが消えたんじゃないかなと思っています。
きっとこれを求めて渋谷に人が集まるのでしょう。
映画の中で日付をまたぐシーン、久徳さんの音楽が最高に最高で最高です。観たらきっと私のグニャグニャな文章の意味がわかってもらえると思います。
"渋谷"を作っている人みんなに観てほしい!
ガツガツ広報していきます、よろしくお願いします。